佐賀バイブルチャーチの入江喜久雄牧師のブログ

佐賀市鍋島へ引っ越しブログを再び始めました。よろしくお願いします。

「そのなすことはすべて栄える」2024年となるために

詩篇1篇 「実を結ぶ新年」「そのなすことはすべて栄える」 2024/1/1

 京都の嵐山に行った時、観光用の人力車を見ました。若い男性が握り棒を握って観光客を後ろの座席にのせて軽快に走っているのを見ました。さて、次の言葉があります。

 「人力車の主は 車の握り棒を握らないと走れない」「読書論:小泉信三

とあるように人は御言葉を握らないと人生を走れないのです。

御言葉を握って生きる人こそ「幸いな人」です。

1節「幸いなことよ。悪しき者のはかりごとに歩まず 罪人の道に立たず あざける者の座に着かない人」ここに3つをしない人が出てきます。

  • 悪しき者(犯罪人ではなく神に従わない人)の計画、前もって考えた計画。うまくいくように、人をだます計画、狭義(戦闘の計画)一緒に歩かない。
  • 罪人(道を外れている人)の道にたたない。その道に一緒に立たない。
  • あざける者(面と向かってけいべつする言葉、態度を見せる)の座に着かない。一緒に座らない。 これらすべて習慣的な動作でした。このように消極的に語り2節で積極的に語ります。

 

2節

「主のおしえを喜びとし 昼も夜も そのおしえを口ずさむ」「喜びとする」は「粘着する。固執する。」に意味があり、1節の悪者たちのただ中で、幸いな人は心の中まで御言葉を至らせます。それは鳩のうめき声のように。(さとし)昼も夜も、その教えを口ずさむ

(静かに思う。瞑想する)つぶやく、うめく、黙想する。瞑想するのです。

イギリス国教会の聖書学者であったW・H・グリフス・トマスは

「み言葉に耳を傾ける。注意する。傾聴する、注意を払う、さらに注意を払って読む。目的をもって読むこと。」と言っています。夢うつつ想像することではなく神の導き、慰め、助言、忠告のかたち、現実に語り掛けてくださる神の御声を聞くのです。

「①からだに聖書がしみこみ、②心が聖なる思いにひたり、③心が聖なる感動に満たされ④記憶が聖なる連想に満たされる」

マシュー・ヘンリー「黙想において心がみことばを吸収し、自分のいのちの一部とする。

心の瞑想とは願い、受け入れ、降伏し明け渡し、愛する。心が真に信じるところのものを、愛と喜びを持って受取り、それをマスターし、いのちを支配させる。知性は養われる糧を集めそのなえる。瞑想において、心はそれを取って食べる。聖句暗唱です。

昼も夜も そのおしえを思い巡らす・口ずさむ人。

 

3節.その人は価値があり移植された木にたとえられます。「その人は 流れのほとりに植えられた木。時が来ると実を結び その葉は枯れず そのなすことはすべて栄える

私は夫婦で松原湖のほとりをあるいていると青い葉が生い茂っている大きな木に出会いました。その木の根を見ると湖の水辺に浸っていました。そこに水の流れがありました。

流れのほとりに植えられた木(自然に生え出た木ではない)どこからか持ってきた木、植えられた木 。時が来ると実を結び。その葉は枯れない。そのなすことはすべてさかえる。

(成功する)と訳せます。日常生活の自分が教会で御言葉を聞く自分へと移動します。さらにそのみ言葉を口ずさむ自分になることが「流れのほとりに植えられた木」なのです。その木は成長し実がなり葉が枯れない。そのような木はないが木をたとえとしています。なぜ木にたとえたのか。人ではなく神が育てるからです。

使徒1:16「兄弟たち。イエスを捕らえた者たちを手引きしたユダについては、聖霊ダビデの口を通して前もって語った聖書のことばが実現しなければなりませんでした」とあるように聖書の御言葉は聖霊が働いて記されたのです。信仰持って御言葉を口ずさむ人には聖霊が働き「なすことはすべて栄える」のです。使徒10:44「ペテロがなおもこれらのことを話し続けていると、みことばを聞いていたすべての人々に、聖霊が下った」これらの聖書箇所から御言葉を口ずさみ、そのみ言葉を行う人は「なすことはすべて栄える」のです。聖霊が強く働くからです。しかし、

 

4節.悪しき者は最も重要なみことばがない。まさしく 風が吹き飛ばすもみがらです。「悪しき者は そうではない。まさしく 風が吹き飛ばすもみ殻だ」だから恐れてはならない。悪しき者の外見は素晴らしいが中身はない。もみがらは種がない。風邪が吹き飛ばすもみがら。中身がなく飛んでいく存在。

 

5節.「それゆえ 悪しき者はさばきに 罪人は正しい者の集いに立ちえない。」礼拝に立ち6節「まことに 正しい者の道は主が知っておられ、悪しき者の道は滅びる

だから、私たちは悪しき者たちの中にいながら、御言葉を口ずさみ行いましょう。そこには人の力をはるかに超えた神である聖霊の働きがあるのです。

 

「主のおしえを喜びとし 昼も夜も そのおしえを口ずさむ」その人は 流れのほとりに植えられた木。時が来ると実を結び その葉は枯れず そのなすことはすべて栄える

詩篇1:2~3