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王なる働き
キリストの3職と箴言31:1-9を学びましょう。
「あがない主の三重(さんじゅう)のみわざ 問23 キリストは、私たちのあがない主として、どういう職務を果たされますか。」
答え キリストは 私たちのあがない主として、預言者、祭司、王の職務を、へりくだりと高挙とのどちらの状態においても果たされます。
1.預言者キリスト。 神から人に向かう働き、つまり神のメッセージを人間に伝える預言者の働きです。使徒3:21-22、ヘブル12:25、Ⅱコリント13:3
2.祭司キリスト。人から神に向かう働き、つまり人間を神に近づける祭司の働きです。ヘブル5:5-7、7:25.
3.王キリスト。救いにまつわる数々の祝福を人間にもたらす上でのキリストの力強い王としての働きです。
イエスは、在世中にこれらの働きをなし、しかも今なお、私たちを絶えず見守っておられる天上で、私たちのためにその働きをしておられます。」
<ウェストミンスター小教理Q&A107。ポール・セトル著。宇田進編訳>p38
「ひとりのみどり子が私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。その主権は増し加わり、その平和は限りなくダビデの王座に就いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これを支える。今よりとこしえまで、万軍の主が熱心にこれを成し遂げる」イザヤ9:6-7.詩篇2:6、2:8-11.マタイ21:5.
さらにウエストミンスター小教理問答
問26 「キリストはどのようにして王職を果たされますか。
答え キリストが王職を果たされるのは、私たちをご自身に従わせ、治め、守って下さること、またご自身と私たちのあらゆる敵を抑えて征服してくださることにおいてです。
説明:イエスは王です。彼は私たちの心の中の反逆を制圧し、私たちをご自身の民とされます。彼は私たちの支配者であって、私たちが彼の律法に従い、忠実な民となることを期待しておられます。彼は私たちと罪とサタンから守って下さいます。」前掲書p41
このようにキリストが王職を行っておられます。また同時に教会の一人一人も
預言者、祭司、王と語っています。
「しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです。」1ペテロ2:9.
特に王である祭司であるために私たち教会は王として先の箴言31:8-9を実行しなければなりません。ここには以下の内容を記します。
1.消極的勧め。
第一に・あなたの力を、女たちに費やしてはいけない。異性関係・純潔
第二に・王を滅ぼす者たちと歩調を合わせるな。王権を横取りし、悪い政治を国に行うからです。
第三に、ぶどう酒(弱い酒)、強い酒いずれも王が定められた法を忘れ健全な判断、さばきを行わない。「苦しむ者みなへのさばき」と限定しています。
2.積極的勧め。
第一に主イエスキリストの模範から弟子を選び、病める人をいやし福音を宣教する。マルコ1:30-38
第二に弱い者、貧しい者へ積極的に正しいさばきを行う。
箴言31:8.王様はだれに目を向けるべきでしょうか。「口のきけない人のために」文字通り口のきけない人であり、心に正しい思い言葉をもっているが、勇気を出して言えない。言論の自由が制限された人々と「すべての不幸(恵まれない人)な人の訴えのために」「苦しむ人」「貧しい人」に対してで、王様に酒を運んでくる人、王様を誘惑する女性、王様の座を奪おうと陰謀を企てる者たちに対してではない。では弱者に何をするのでしょうか。
「口を開いてさばき、さばきを行いなさい。」です。教会内外で私たちは31:9「口を開いて、正しくさばき、苦しむ人や貧しい人のためにさばきを行いなさい」と主は語っていますので主の助けを祈り求めながら行いましょう。